2023年度「ナラティヴ・セラピーを学ぶ」

ナラティヴ・セラピーを学ぶ

Narrative Kia Ora の「ナラティヴ・セラピーを学ぶ」は、ナラティヴ・セラピーの基礎を学ぶためのワークショップです。ナラティヴ・セラピーを初めて学ぶ方にも、ナラティヴ・セラピーにある程度取り組んできた方にも受講していただくことができます。

年間5回、それぞれの回のテーマにそって、「ナラティヴ・セラピー」「ナラティヴ・アプローチ」を学び合う場を作りたいと思います。

ナラティヴ・セラピーは、「誰も責めない」「問題が問題であり、人が問題ではない」という信念のもと実践されるアプローチです。 また、ナラティヴ・セラピーは、個人を支援する1対1の支援をはじめ、2人以上のグループにも応用できるアプローチでもあります。

ニュージーランドのナラティヴ・セラピストであるドナルド・マクミナミン氏は「カウンセラー」の領域を「個人に対する対人支援者」という立場から「グループを支援するファシリテーター」という立場も含めて「カウンセラー(セラピスト)」と呼んでいます。

Narrative Kia Oraでは、「ナラティヴ・セラピー」の「誰も責めない」「問題が問題であり、人が問題ではない」というアプローチを学ぶことで、私たちが生きていく中に活かすことができればと願い、このワークショップを開催します。

【申し込みについて】2023/1/1から募集開始します。
申し込みは、Peatixのみで受付いたします。
Narrative Kia Ora Peatixページ
https://narrativekiaora.peatix.com
*支払いはクレジットカード決済のみとなります。

*キャンセル規定につきましては、当サイトのキャンセル規定をご覧ください。

【2023年度日程】2023/1/1から募集開始します。
第1回(第17回)初めて学ぶナラティヴ・セラピー
日時:2023/5/21(日)10:00-18:00
講師:国重浩一さん(ナラティヴ実践協働研究センター、臨床心理士、NZカウンセラー協会員、ワイカト大学カウンセリング大学院卒)
ナラティヴ・セラピーは、相手の問題や課題をアセスメントし、その改善を目標とするようなアプローチではなく、会話という言葉のやりとりによって、新たな気づき、意味づけ、理解などが生じるように取り組むアプローチです。つまり、カウンセリングの鍵は、会話そのものとなります。このワークショップでは、ナラティヴ・セラピーに触れたことがない方や、対人援助の職に就いていない方に話すつもりで、ナラティヴ・セラピーの会話の特徴について説明していきます。ナラティヴ・セラピーに興味のある方はどなたでも参加できます。

第2回(第18回)デモセッション
日時:2023/6/25(日)10:00-18:00
講師:国重浩一さん(ナラティヴ実践協働研究センター、臨床心理士、NZカウンセラー協会員、ワイカト大学カウンセリング大学院卒)
カウンセリングは理屈から学ぶだけでなく、実際のカウンセリングの会話を見ることも大切になります。このワークショップでは、参加者からクライアント役になっていただける人を募り、午前と午後に1セッションずつ、カウンセリングのデモセッションを行い、その会話をめぐって検討していきます。もし有志が見つからない場合には、国重浩一が過去にしたカウンセリングの逐語録を利用して、カウンセリングの会話について検討します。

第3回(第19回)OW&R (アウトサイダーウィットネス&リフレクティング)チーム
日時:2023/7/29(土)-30(日) 各日10:00-18:00
講師:国重浩一さん(ナラティヴ実践協働研究センター、臨床心理士、NZカウンセラー協会員、ワイカト大学カウンセリング大学院卒)
家族療法に取り組んでいたノルウェーのトム・アンデルセンらは、リフレクティング・チーム(Reflecting Team)というアプローチを開発しました。この手法は、1対1のカウンセリング手法を超えて、グループで取り組むことへの可能性を開いてくれました。このアイデアを借りて、ナラティヴ・セラピーのマイケル・ホワイトは、アウトサイダー・ウィットネス・チーム(Outsider Witness Team)という取り組みを提唱しました。このふたつは相反するものではなく、お互いに補完できるものであるという考えから、ナラティヴ実践協働研究センターでは両方を取り入れた取り組みを「OW&Rチーム」と名付けて実践しています。この2日間で、理論的な側面だけでなく、ワークを通じて、OW&Rチームについて一緒に検討していきます。

第4回(第20回)誰も責めない姿勢(ノーブレイム)による修復的実践
日時:2023/10/1(日)10:00-18:00
講師:国重浩一さん(ナラティヴ実践協働研究センター、臨床心理士、NZカウンセラー協会員、ワイカト大学カウンセリング大学院卒)
人と人の関係性に取り組むことを修復的実践(リストラティブ・プラクティス)と呼びます。特に、関係が悪化したり、こじれたりしたときに、活用できるアプローチです。このアプローチにおいて、「ノーブレイム(誰も責めない)」という姿勢が重要なことになります。この姿勢なしに修復的実践に取り組むとすれば、原因探しをして、誰が悪かったのかということをつきとめるような場に陥ってしまうでしょう。今回は、ニュージーランドでナラティヴ・セラピーを基板として、この修復的実践に取り組んできたドナルド・マクミナミンのアプローチを紹介しながら、「ノーブレイム」という姿勢で修復的実践に取り組むことの大切さについて一緒に検討していきます。

第5回(第21回)ナラティヴ・メディエーション
日時:2023/12/17(日)10:00-18:00
講師:国重浩一さん(ナラティヴ実践協働研究センター、臨床心理士、NZカウンセラー協会員、ワイカト大学カウンセリング大学院卒)
ニュージーランド出身のジョン・ウィンズレイドとジェラルド・モンクは、対立状況に追い込まれている二者の間に入ってメディエーションするために、ナラティヴ・セラピーを応用することを試みてきました。それを「ナラティヴ・メディエーション」といいます。このワークショップでは、ナラティヴ・メディエーションを概説していきます。これは、対立とは行かないまでも、二者の間に入って、どのように話をしていくことができるのかについてのものですので、いろいろな場面に対して参考になると考えています。

※日本体験学習研究所(JIEL)の閉鎖に伴い、Narrative Kia Oraが「ナラティヴ・セラピーを学ぶ」講座を引き継ぎました。
(通算●回目の講座となります)

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